こんにちは、ちびくじらです。こちらのページは、Ledger Nano Sの設定・使い方を総まとめしています。
コインチェックのNEMハッキング事件が起きて、 Ledger Nano S の購入を検討している人の中には、
ハードウェアウォレットの初期設定が難しそう。正直、面倒くさい…
と思っていませんか?前職がエンジニアの管理人も正直そうでしたので、違う職に就かれている方ならなおさらですよね。
そこで、このページでは、
▶Ledger Nano Sを購入する予定の方
▶Ledger Nano Sを購入して設定作業をされる方
に向けて、
▶Ledger Nano Sの使い方・注意点
について、初期設定が不安な初心者の方でもわかりやすいようにまとめました。
*Ledger Nano Sの購入方法は、以下の記事を参考にしてください。
>>> ハードウェアウォレット Ledger Nano S を公式サイト / 日本の代理店から購入する方法
*Ledger Nano Sの送金方法(XRP)は、以下の記事を参考にしてください。
>>> Ledger Nano S(レジャーナノ・S)からbitbank(ビットバンク)にXRP(リップル)を送金する手順まとめ
- Ledger Nano S(レジャー・ナノS)を説明した当記事の使い方
- Ledger Nano Sの内容物の確認
- Ledger Nano Sの初期設定
- Ledger Nano Sへ仮想通貨を送金する(XRP)
- Ledger Nano S Ver.1.4.1へのアップデート手順
- Ledger公式サイトからのオークションサイトebay利用時の注意点
*最終更新日:2018/3/16
[追記箇所(将来の仕様変更時に追記予定)]
Ver.1.0 初版作成:ファームウェア Ver1.3.1 2018/3/1
Ver.1.1 2版作成:ファームウェア Ver1.4.1と公式からの注意喚起の追記 2018/3/15
Ledger Nano S(レジャー・ナノS)を説明した当記事の使い方
こちらの記事は、2018年3月1日時点(ファームウェア:Ver1.3.1)に作業をした手順をまとめたものです。購入方法については、以下の記事を確認してください。
>>> Ledger Nano Sの安全な購入方法を確認する
製品のファームウェアが変わると動作も変わる恐れがあります。必ず製品の公式HPの動画を見ながら作業を行ってください。こちらの記事は設定の流れを追うために使って頂けるとありがたいです。
また、エンジニアではない一般の方が設定手順をまとめた記事がありますが、誤字脱字があったり、情報を精査していないメモレベルの記事が見受けられます。公式HPのマニュアルは正しいので、そちらを確認してから作業をするようにしましょう。
管理人は、Ledger Nano Sの正規代理店Earth Shipの設定動画を確認して作業をしました。動画の音声は英語ですが、設定(歯車のマーク)から和訳を表示できるので、作業で止まることはありませんでした。
それでは、以下の順番で受け取りから入金までの説明をしていきます。
①Ledger Nano Sの内容物確認
②Ledger Nano Sの初期設定
③Ledger Nano Sへ送金(XRP)
Ledger Nano Sの内容物の確認
Ledger Nano Sの受け取り
製品が届いたら、念のため細工がないことを確認します。
▶表
▶裏
内容物の確認
箱の中身について、以下の内容物があることを確認します。
①Ledger Nano S 本体
②USBケーブル
③ストラップ関連
④カード形式の説明書
⑤セキュリティに関する説明書
⑥リカバリー24単語のメモカード(3枚)
ここでは、Ledger Nano Sの本体があることが1番重要です。
他の内容物は代用可能です。USBケーブルも同じ形式のもの(micro USB)で対応できます。もし、内容物に不備がある場合は、購入元へ連絡をしましょう。
セキュリティに関する説明書について
こちらはセキュリティで大事な点なので説明をします。英語は、以下の通り記載されています。
Did you notice?
There is no anti-tampering sticker on this box.
A crytographic mechanism checks the integrity of your Ledger device internal software each time it is powered on.
The secure element chip prevents any interception or physical replacement attempt.
Ledger devices are engineered to be tamper-proof.
Google 翻訳では、以下の通りです。セキュリティは安心してくださいという説明ですね。
気づいた?
このボックスには改ざん防止シールはありません。
crytographicメカニズムは、電源がオンになるたびにLedgerデバイスの内部ソフトウェアの整合性をチェックします。
セキュアエレメントチップは、傍受または物理的な交換の試みを防止する。
レジャーデバイスは改ざん防止のために設計されています。
Ledger Nano Sの初期設定
初期設定は以下の流れで行います。数十分で作業は終わるかと思います。
設定準備
▶操作方法の確認
▶電源を入れる
設定作業
▶PINコードの設定
▶PINコードの確認
▶リカバリーフレーズの書き出し
▶リカバリーフレーズの確認
*初期設定完了
操作方法の確認
①決定=左右のボタンを同時に押す
②上(↑)の入力=右のボタンを押す
③下(↓)の入力=左のボタンを押す
電源を入れる
①Ledger Nano SにUSBの端子を差し込み電源をONにします。
②“Press both buttons to begin”と表示されるので、左右のボタンを同時に押します。
③”Use left/right buttons to change values”などと説明文が表示されるので、もう一度左右のボタンを同時に押します。
④”Configure as new device ?”と表示されるので、右のボタンを押します。
PINコードの設定
①”1.Choose a PIN code” と表示された画面で、左右のボタンを同時に押します。
②PINコード(最小4桁〜最大8桁の数字(0〜9))を設定します。
[操作方法]
・右のボタンを押すと(0→1)と数字が増えます。
・左のボタンを押すと(5→4)と数字が減ります。
・数字を決めて左右のボタンを同時に押すと、次の数字の箇所に移動します。
※注意:PINコードを4桁を入力したあとに、右側にチェックマークが出てきます。
PINコードの確認
①”2.Confirm your PIN code”と表示された画面で、左右のボタンを同時に押し、設定したPINコードを再度入力します。
※注意:PINコードの入力に失敗するとPINコードの再設定が必要になります。
リカバリーフレーズの保管
①”3.Write down your recovery phrase” と表示された画面で、左右のボタンを同時に押します。
②リカバリーフレーズが表示されるので、1〜24までの単語を「My Recovery Phrase」のシートに記入していきます。
シートに記入する単語は、water など簡単な英単語になります。
※注意:間違いのないように、3回以上、フレーズを確認しましょう。また、こちらの紙をなくしてしまうと復元できなくなりますので保管に注意しましょう。
③24個の単語を書き写したら、左右のボタンを同時に押します。
リカバリーフレーズの確認
①”4.Confirm your recovery phrase”と表示されるので、左右のボタンを同時に押します。
②”Word 7”などと画面に表示されるので、対象の番号と合致するフレーズを選択します。右のボタンを押していき、該当の単語になったら、左右のボタンを同時に押します。この作業を3回繰り返します。
※注意:入力を間違えると、上記①の画面に戻りますので、再度リカバリーフレーズを選択肢ます。
初期設定完了
①リカバリーフレーズの確認が終わると、”Your device is now ready”と表示されます。これで初期設定は完了です。USBを抜き指しして、再起動をするとPINコードの入力をして使えるようになります。
Ledger Nano Sへ仮想通貨を送金する(XRP)
次に、以下の手順でLedger Nano Sへ仮想通貨(XRP)を送金します。
▶ウォレットの作成(*BTC、ETHは作成済み)
▶預入アドレスの確認
Ledger ManagerでXRPウォレットを作成する
①Ledgerの公式サイト(https://www.ledgerwallet.com/apps/manager)にアクセスをして、Ledger Mangerのダウンロード画面から「GET THE APP」をクリックします。
②Get the app画面から、緑ボタンの「INSTALL」をクリックします。
③Ledger Managerのアプリの説明画面から、「ADD TO CHROME」をクリックします。
④「アプリを追加」をクリックしてインストールします。
⑤PCにLedger Nano Sを接続した状態でLeager Managerのアプリを開きます。*MacはLaunchpadより
⑥”Allow Ledger manager?”と表示されるので、右のボタンを押します。
⑧以下の通り、アプリが開きます。
⑨Rippleのロゴまでスクロールをして、(↓)をクリックして、XRPウォレットをLedger Nano Sにインストールします。
⑩すぐにインストールされ、画面にRippleが追加されます。
※注意:インストールできるウォレットは、最大5つまでです。仮に、入金後にLedger Managerからウォレットを削除しても、再度ウォレットを追加すれば操作することができます。
XRP預入アドレスの確認
①Ledgerの公式サイト(https://www.ledgerwallet.com/apps/ripple)にアクセスをして、Ledger Wallet Rippleのアプリ画面から、「GET THE APP」をクリックします。
②以下の画面から、DOWNLOADをクリックします。
③インストールされたアプリを開きます。*MacはLaunchpadより
Ledger Nano S接続前
④RippleのWalletアプリを起動するために、Rippleのロゴ画面で、左右のボタンを押します。
*注意:管理人が接続エラーになったときは、アプリを再起動、または、Ledger Nano Sの再起動を行うと接続ができました。
⑤”Use wallet to view accounts” の画面に行くと、Ledger wallet Rippleのアプリが開きます。
⑥画面が起動したら、入金のマーク(↓)をクリックします。
⑦Ledger Nano SのXRPの預入アドレスをコピーします。
⑧bitbank、GMOコイン、QUOINEXなどから送金をします。
⑨右上の同期ボタンを押すと、送金の結果が反映されます。
*XRP送付時の注意点
・送付するときに、宛先タグの入力は必要ありません。
・ウォレット作成時の20XRPは必要ありません。
・初回送付時の最小単位は20XRP以上です。
Ledger Nano S Ver.1.4.1へのアップデート手順
2018年3月20日以降、Ver.1.4.1でしか外部へ送金ができなくなります。
要点をまとめておくと、次の通りです。
▶2018/3/19まで 送金可能
▶2018/3/20から V.1.4.1のみでしか送金ができなくなる
▶V.1.3.0より前は初期化が必要 3/19までにbitbank等に送金をしてバージョンアップをするとよい
バージョンアップの手順は、誰かのブログのページを見るのではなく、必ず公式サイトを参考にしましょう。管理人は、公式サイトで手順通りに再設定ができました。
>>> ファームウェアアップデート1.4.1のやり方 Ledger Nano S用 – Ledger日本正規代理店 ハードウェアウォレットジャパン 【日本語サポート】
Ledger公式サイトからのオークションサイトebay利用時の注意点
Reminder: our hardware wallets are always delivered empty without any seed. Never use a pre-seeded device. If you do receive a scratch card with 24 words, please contact us! Wiping the device and upgrading the firmware makes then the Nano S perfectly safe to use. https://t.co/YBVR4usako
— Ledger (@LedgerHQ) 2018年3月14日
こちら、公式サイトからセキュリティに関する注意喚起のお知らせがありました。内容は、24個の単語が書かれた紙(シード)と初期設定済みのLedger Nano Sが、ebayのオークションサイトで購入したら送られてきているとのことです。初期化せずに使用した人は、仮想通貨を盗まれるという事態が発生します。ハードウェアウォレットは公式サイトから購入しましょう!また同様のケースが起これば、購入元へ連絡しましょう!
以上、Ledger Nano Sの初期設定と入金方法になります。Ledger Nano Sを利用した取引所への送金方法については、別ページに記載いたします。
*参考:管理人の設定環境(初回設定時)
・Mac OS X El Capitan Ver 10.11.4
・Google Chrome Ver 64.0.3282.167