*キングダムより
キングダムの桓騎は、元野盗という肩書きながら肩書きは将軍のポジションに位置し、圧倒的な成果を出すカリスマ性と大胆不敵な戦略はキングダム読者の心を熱くさせるキャラクターである。
そんな、めちゃくちゃ強い桓騎であるが、致命的な弱点がある。
今回は、桓騎の弱点について考察したいと思う。
桓騎の弱点とは
桓騎の弱点を見抜くシーンについて
桓騎を総大将とした黒羊丘の戦いの中で、趙の慶舎と李牧が桓騎の弱点を見抜いたシーンがある。
慶舎が桓騎の弱点を見抜くシーン
黒羊丘の戦いの中で紀彗の陣取る中央の丘を奪取するために、
桓騎の作戦で慶舎を誘き出すことに成功したが、慶舎は間一髪の所で逃げることができた。その時に、お前の”弱点”も分かったぞという描写がある。
桓騎の作戦とは
この弱点を考えるにあたり、慶舎と桓騎軍の2つの戦闘がある。
桓騎の弱点がわかる戦闘1
初日に、左前線に雷土隊・ゼノウ一家を配置していたが、そこへ精鋭部隊を率いた慶舎に奇襲攻撃される。特に2列目を攻撃されて隊を分断されて包囲され、桓騎軍との連絡網が途絶えてしまう。元野党の彼らは、「自分だけが生き残るために”個”で逃げる」という彼らなりの戦法をとったこと。
桓騎の弱点がわかる戦闘2
桓騎の作戦は慶舎に攻撃を仕掛けずに、じっと待ち、しびれを切らした慶舎が攻撃に出てきたところを雷土隊とゼノウ一家が襲うというもの。4日目に慶舎が攻撃に出てきたところを忠誠心の低いゼノウ一家は、慶舎を捉えることに失敗してしまう。
弱点1 縦の統率の分断
桓騎は、高いカリスマ性をもち、トップダウンで戦略を伝えていく。
この全てを桓騎1人で考えるというやり方は、非常に危ない。
今回の雷土隊・ゼノウ一家が逃げた描写を見てもわかる通り、
桓騎の統率が取れない場合、軍の力は激減してしまう。
飛信隊であれば、信がいなくなった時は、羌瘣、河了貂、その他部下が力を合わせて戦うだろう。これは、非常に対照的である。
弱点2 横の統率がない
桓騎軍の特徴として、隊1つ1つが独立して動くというもの。
そのため、隊同士が力を合わせるという、1+1=2にしかならないことが特徴だ。
仲間たちが力を合わせて将軍を倒すことはないだろう。決して、信、王賁、蒙恬で輪虎を倒すような戦い方はできないはずだ。
弱点3 部下の忠誠心がない
部下の忠誠心がないため、隊が逆境に陥った時は解決策を考えずに逃げるということが起きてしまう。現に、雷土隊・ゼノウ一家は逃げてしまった。戦いに勝つためには、逆境に陥っても逃げずに戦うという場面も絶対に出てくるはずだ。これは、桓騎の作戦がポシャッた時のリカバリーができないことを表している。
また、上記の画像は桓騎軍が、羌瘣を助けた村を襲っていた時に、羌瘣がそれを見つけて桓騎軍を切りつける場面だ。ここで、強奪をしていた隊は、「全部、お頭の命令でやっただけだァっ!!」と上官の桓騎のせいにしている。この場面を見ても忠誠心がないことを表している。
弱点4 信念がない
桓騎には、人を惹きつける強い信念がない。
政や信は、中華統一という成し遂げたい大きな夢がある。
だが桓騎には、人に共鳴させるような信念が見えない。
あるのは、お金と女の匂いと虚無だけだ。
桓騎の弱点をついて倒す方法
もし、管理人が李牧であるなら、桓騎とその隊を分断させて包囲して1隊ずつ潰していくか、隊が分断されている時は、どうにかして連絡系統を攻撃して混乱させる。逆算して考えると、隊を2つに分けざるをえない状況を作り出して、片側を徹底的に叩く方法が良いだろう。
▶史実に基づいた考察記事
桓騎の弱点まとめ
桓騎の弱点をまとめてみると、圧倒的なカリスマ性と生き様が致命的な弱点を作り出しているように見える。これは、どこか寂しい成金ベンチャー社長と似ている気がする。
ついてくる部下は金だけが目当て。高級な時計と女を買い漁るが、心は満たされない。その虚無感と生き様は現代にも通じているところがまた桓騎の魅力なのかもしれない。
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