こんにちは、ちびくじらです。
今日は、Coincheck(コインチェック)のハッキング事件が発生してから、1日が経とうとしています。ここで、備忘録も兼ねて今日の感想を振り返ってみたいと思います。今日の出来事が、仮想通貨業界の未来を分ける1日でした。
※Coincheckのハッキング事件は倒産することもなく一部返金という形で、管理人もNEMの現金とXRPが返却されました。今回の事件は仮想通貨業界の中で大事件でした。この事件のイベント毎に、管理人の当時の状況を書き記していますので、事件のリアルな状況を知りたい人は参考にしてみてください。 (*2018年3月20日追記)
- Coincheck(コインチェック)ハッキング事件について
- 起床後にハッキング事件を確認
- Twitterが阿鼻叫喚な件
- 被害状況と取引所の分散について
- Coincheckのハッキング事件の会見について
- Coincheck後のXRPのチャートについて
- 反省について
- 行動の分散という考え
- 日本経済に与える影響について
- 原資によるNEMの補償対応について(*1月28日追記)
- Coincheck paymentという抜け道について
- 今後のCoincheck(コインチェック)の利用について
- 金融庁の緊急立ち入り調査前に追記(*2月2日追記)
- ブラックスワンの遭遇
- メンタルのリスク
- 若者の580億円と老人の580億円
- コインチェック事件の情報とゲーム理論の囚人のジレンマについて(*2月7日追記)
Coincheck(コインチェック)ハッキング事件について
まず、Coincheckの事件を受けて本気でお伝えしたいのが、「1つの取引所で仮想通貨を保存するのは危険だということです。 」またハッキングされて取引所が倒産したら全ての資産が戻ってきません。
できれば、ハードウェアウォレットに合わせて分散保管するのがいいですが、1万5000円以上します。高いと思う方は、取引所を分散して保管できるので、この機会に取引所に登録しておきたいです。
次のページに、シチュエーションごとに登録しておくと良い取引所を簡潔に記載していますので参考にしてみてください。
また、ハードウェアウォレット( Ledger Nano S )の購入はこちらを参考にしてみてください。
*以下、1/27の夜、会見後に書いた内容です
起床後にハッキング事件を確認
朝起きると、Twitterで仮想通貨のタイムラインを眺めるのが日課なのですが、「CoincheckがNEMのハッキングが起こった・出金停止」というツイートが目に入り、慌てて飛び上がりました。まず、一刻も早くやったことが、預けていた5000XRPのGMOコインへの送金でした。
こちらの記事を参考に、GMOコインに送金をしました。
先日までは、1分で送金できて、GMOコインからメールが来ていたのが、今日は全く届きませんでした。そこで、Twitterを眺めているとことの全容が判明してきました。
Twitterが阿鼻叫喚な件
Twitterを眺めていると、まさに阿鼻叫喚で見ているこっちまで苦しくなるツイートばかりで、深刻なまでに消耗してしまいました。これが相場の世界なんだなと改めてヒシヒシと感じます。ここは、戦場なんだなと。暴落を経験してからの、取引所のハッキング。悪いことが重なります。
被害状況と取引所の分散について
前職の上場企業でエンジニアの仕事をしていたときに学んだ、リスク管理の知識から、取引所を分散しておいていました。今回Coincheckに置いていた分が全体の1/3程(約100万円です)。
NEMも10万円分程購入していました。XRPが90万円分ですね。ハードウェアウォレットを注文していたのですが、まだ届いてないので、タイミングが悪かったです。悪い事態が起こったが、最悪の事態には陥らなかったのが、せめてもの救いなのかなと。
キツいと思うのが、税金の支払い分がCoincheckにある人と、借金をしてNEMを購入していた人。その苦しみは想像するとつらいです。
Coincheckのハッキング事件の会見について
こちらの会見は、見るに堪えない状況でした。ただただ、XRPは引き出せるのか?が心配でしたが、最悪、引き出せなくなるリスクについては今でも認識しています。ホワイトナイトが現れない恐れもあり、倒産するリスクもあります。ここについては、しょうがないです。私にできることは見守ることですね。(ゲーム理論的な感じで)
Coincheck後のXRPのチャートについて
チャートを見るとわかりますけど、XRPが盗まれていないと安心したのか、一時的に上昇していますね。この状況をみて、相場は情け容赦ないなと感じました。マジで残酷ですよ。
反省について
今回の反省点としては、Coincheckをなぜ利用してしまったのか。という点と、リスクヘッジが甘かった点です。海外取引所のBinance、HuobiにXRPを預ける環境があったのに、中国規制のリスクを恐れて国内の取引所に預けるという結論は誤りだったのかもしれませんが。今回の結果を受けた結論は、やっぱり、ハードウェアウォレットしかないなと思いました。
3月の下旬まで取引所に預けることになるので、リスクがあるということを認識しています。あとは、資本金が大きいところを使うことだなと改めて思いました。そこに手数料が上乗せされていても使ったほうがよいのかもしれません。
行動の分散という考え
こういったピンチ・逆境に陥ったときに、胆力をつけて、今やれることを全力でやるという姿勢は、キングダムの鄴攻めで壁が失態をしてしまうときのシーンを思い出して行動できました。早く切り替えて前を向いて進むこと。
よく聞くデジモンテイマーズのOPの歌詞を思い出していましたね。
スライディングしてすりむけたひざ、痛くたってね、
すぐ立ち上がらなきゃチャンスは逃げてゆく、わかってるさ
逆境だからこそ、今何ができるか、それに集中していくことだなと思いました。
日本経済に与える影響について
今って日本の社会って海外からニュースを読んでいると、暗いんですよね。そんな閉塞感のある中で、リスクをとって仮想通貨に投資をしてきた若者たちが使っていた取引所、それがCoincheckだったんですよね。
希望をもって投資をしていた人たちが、受けたダメージ。自己責任では簡単に片付けられないほどに、日本社会に与える影響は果てしないのだと感じました。
恐らく、これから世界中で仮想通貨は広まっていきます。ただ、日本では広まりづらくなるのではないかと想像しています。そうなったときに、ビジネスという点で日本の優位性を発揮できなくなるのでは?と考えています。
また、これから、Coincheckが復活することを祈っています。
*以下、1月28日に追記した内容です。
原資によるNEMの補償対応について(*1月28日追記)
プレスリリースをご覧になった方も多いと思いホッと肩をなでおろした方も多いと思います。100万円程投入していたCoincheckですが、なんとかNEMが数万円の損失で収まる形で、描いていたシナリオの中では、最も良いパターンに近い形で決着が着きました。
管理人の中では、良かったです。ホント、この2日間は、日本の将来を大きく変える出来事が起きたと考えています。キングダムに例えると、大合従軍戦ですね。
その日本経済の歴史で運命を変えるような日の渦中にいるという経験は、生まれて初めてでした。こういったキツい状況の中でも、最悪を見越して前に進むことができたのは、キングダムの影響だなと改めて実感しています。
それから、好きな本で「まぐれ」という投資の本がありますが、その現象が起きたのが今回なので、もっとリスク管理を徹底するべきだと感じましたね。明日は今後のリスクと対策を考えようと思います。私の優位性を考えると、ヨーロッパの永住権を取得しているため、イギリスかドイツの取引所を利用できるかどうか検討してみたいと思います。
Coincheck paymentという抜け道について
もう1つ反省点について話していきます。
朝起きると、上記のメールが届いていました。これは、昨日の段階でも、Coincheck paymentを使うという抜け道があったということです。みなさんはこれに気が付きましたか?
昨日の大ピンチの状況でも、Amazonのポイントに交換するという抜け道がありました。多くの人達は、もうダメだと諦めている中で、実は、解決法が別にあったということですね。
ちなみに、この情報、5chで出回ったそうです。おそらく、最初の方に気がついた人が、支払いが終わったあとに、掲示板に書き込みをしたのだと思います。
キングダムでもよくあるのですが、ピンチに陥ったときに、解決方法を探すという努力が足りていなかったなと改めて反省しました。次に同様のことが起こったときは対処法を考えなければいけないと思いました。
今後のCoincheck(コインチェック)の利用について
取引自体は、Coincheckを使う可能性はあります。クイック入金でXRPをすぐに注文できるので、Coincheckを利用しようと思います。
今後の計画では、今あるXRPについては、一度他の取引所にうつして、分散して保管して、ハードウェアウォレットが届いた段階で手元に置いておきます。日本円はすぐに出金します。正直、エンジニアとして会見を見ていて腹立たしかったです。取れうるリスクにどうして対応してこなかったのだろう?と感じていました。
ちなみに、インフルエンサーの人たちはハードウェアウォレットで仮想通貨を管理してる一方で、今回の件で、coincheckをべた褒めする展開になります。例えば、与沢氏、イケハヤ氏など。別にムカつきはしませんが、やっぱり頭良いなと思いますね。
なぜならコインチェックが復活すると、今仮想通貨を持っているホルダーは、市場全体で恩恵を受けるはず。全体がここを底打ちにできる可能性がある。応援すれば、CCの取引が再開され、手数料収入が再開し、入金も少しずつ増え、出金予定が減り、資力は増し、より安全で堅牢になるから。応援する以外ない
— 与沢 翼 (@tsubasa_yozawa) 2018年1月27日
それを鵜呑みにして、コインと日本円を、そのままCoincheckに入れておくのはリスクなのでガチで辞めたほうが良いです。
せめて、Coincheckに入れておくにしても、取引所を更に分散するなど対応をしておかないといけないです。次の取引所に登録していない人は、リスク分散させるために今すぐ登録しておいたほうがガチで良いです。
BTC
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NEM
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▶GMOコイン
金融庁の緊急立ち入り調査前に追記(*2月2日追記)
日本時間の2月2日AM6:30に思っていることをつらつらと追記します。
今日のニュースでは、2月1日に金融庁が今チェックに緊急の調査に立ち入りをするということになりました。その理由が「金融庁が返済できるという理由を確認できないため」だそう。
「金融庁が2月13日までにその回答をもらう予定だったのが、急遽立ち入り調査をすることになったことは異例だとも言えるらしい。」この状況、どう捉えればよいのか?
やはり、返金がないと考えるのか、それとも単純に金融庁がコインチェックに話を聞きにいくためだけということなのだろうか。
この後、2月2日のニュースで分かりますね。ここについては、どういう結末になるのかは、想像できていませんが、悪いシナリオも、もちろん考えています。
ブラックスワンの遭遇
やはり、ブラックスワンに遭遇してしまったというのが今回の事例だと思います。相場の世界は怖いなと改めて実感ですね。愛書にしていたナシーム・ニコラス・タレブさんの「まぐれ」という本のおかげで、仮想通貨を分散して保管していたので致命傷を免れることができたのが不幸中の幸いです。それでも、投入した100万円の被害があります。
この失敗をバネにして、更に飛躍していこうと強く誓ったので、どういった状況になっても事実を受け入れて前に進んでいきます。仮想通貨への投資は辞めませんが、リスクの分散という点で、新しいことをやっていこうと考えています。
メンタルのリスク
私は、この1週間を振り返ってみると、いつも以上に集中をして1週間を過ごしました。人生の中で、そうそう訪れないであろう逆境をモロに受けて、どうすれば上手くいくのか?それを考えると、新しいアイデアが出てきて、それを別にやっていこうと考えることができました。
ただ、余剰資金以上にお金を入れている人は、Tweetを辞めてしまっていて、そういう世界なんだなと思いました。
若者の580億円と老人の580億円
今回の事件、奪われるかもしれないお金は、若者の580億円です。それを考えると、今の日本の現状を打破しようと思って、投資をしたんだと思います。
若者のお金は、老人のお金よりも価値があるものだと思います。そのお金を失ったばかりに、日本の経済は、若者の希望がなくなって衰退していくような気がしました。それを考えると、胸が痛いです。どうか、上手く解決することを願っています。
コインチェック事件の情報とゲーム理論の囚人のジレンマについて(*2月7日追記)
以下、別ページに2/7時点の最新情報と、ゲーム理論における囚人のジレンマにあてはめて考察しました。
そうして、3月12日に仮想通貨の返却についてニュースがでたときの注意点をまとめたものになります。
以上が、ハッキング事件について一部返金されるまでに感じたことになります。長くなりましたが、改めて仮想通貨にはこういったリスクがあるということを考えておいて欲しいですね。